記事タイトル:呼出符号のない局の独自局名アナウンス 


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お名前: ゆっきー   
初めまして。山形県内陸在住です。

>今から30年ほど前、NHK鶴岡FM放送では、放送終了時に「NHK山形FM、NHK鶴岡FM」という局名アナウンスをしていました。このアナウンスはNHK山形FMのものとは異なっていました。

当時山形局でも局名アナウンスは「NHK山形FM、NHK鶴岡FM」でしたよ。
鶴岡局は山形局アナウンスをそのまま流していたことになりますね。
[2006/08/10 19:53:04]

お名前: 佐藤 淳   
みーや様、貴重な情報をありがとうございます。仕事の都合でお返事が遅くなりまして、
申し訳ありませんでした。
NHK姫路FM放送(中継局)の独自局名アナウンス、驚きました。鶴岡といい、姫路と
いい、NHK−FMではこのような例が少なくないのでしょうか。鶴岡の現状も確認した
いところですが、かつて山岳回折によって受信できた電波が、ロケーションの関係か、当
時と同じ秋田市でも受信できないのです。現地で継続的にワッチしてくださる方がいらっ
しゃるといいのですが…… 同様に、浜松のラジオ第一放送についても、もっと情報がほ
しいところです。

さとみ様、わざわざ図書館まで足を運んでいただき、誠にありがとうございます。技術的
には問題ないが免許上は問題、という部分、「やはり」と思いながら読ませていただきま
した。2ブロックシステムは福岡放送が初、ということですが、他の民放テレビ局につい
ても、社史を読む際には気をつけたいと思います。

お二方とも、今後もよろしくお願いいたします。
[2006/01/21 20:48:23]

お名前: さとみ   
 佐藤 淳様、ありがとうございます。
 1月12日の私の投稿の参考文献にあるふくおか経済第29号は、私の手元にありま
すが、FBS福岡放送30年史は、以前図書館で読んだことがあるだけで、私の手元に
はありません。
 今日(1月21日)、北九州市立中央図書館に行って、改めてFBS福岡放送30年
史を読みました。
 その中から、2ブロックシステムについての記述(145〜146ページ)を原文の
まま引用します。

2ブロックシステム

 全社を挙げて視聴率の向上と売り上げ向上を図るため、1971年8月30日に開発
班が発足した。班長は取締役 故・村岡代介であった。
 そこで、北九州地区の営業促進のため考え出されたのが、同一時間帯に番組やCMを
別々の内容で、北九州地区と福岡・久留米地区の2ブロックに分けて放送する2ブロッ
クシステムである。
 技術的に問題はなかったが、2種類の放送はできないという免許上の問題があった。
 郵政当局との長い交渉も進み、1973年12月1日やっと実現することになったの
であるが、当時、村岡は、既に社で決めたスタートの日があと10日程に迫った日から
上京し、当局に日参して許可が下りるよう努力する日々が続いた。
 それというのも、この様なケースは全国的にも初めてであるため、役所の中でも申請
書類がスムーズに流れていかなかったのである。
 一方、社では、既に各代理店へのPRも済み、素材の社内処理も済み、明日を待つば
かりとなっていた。
 11月30日、上京中の村岡から許可が下りた旨の電話が入り、続いて電波管理局本
庁から待機していた現地検査官にその旨の電話が入り、一同ほっと胸をなでおろした。
 無事、検査も済み予定通りスタートはできたが、身のほそる思いの毎日であった。
 のちに村岡は、「これに失敗したら辞表を出す覚悟であった」と語っている。
 この2ブロックシステムも設備費・運用費と売り上げだけを天秤にかければ決して効
率の良いものではないが、この姿勢が色々な面に波及した効果はあったと思われる。
 この方式は1998年3月31日で終わり、今や2ブロックシステムを知らない社員
も多くなった。
[2006/01/21 15:20:38]

お名前: みーや    URL
佐藤 淳さん
おっとこれは失礼しました。
資料を見させていただきましたが、FMには割り当てなかったんですね。
わたしも姫路局にはコールサインが無いのに、昨年の8月ごろ、18:59のIDで「NHK神戸FM放送 JOPP-FM 姫路局」とコールしていたのを覚えています。
なぜか迷ったんですが、分からないままです。その後昼の11:59には姫路局の独自アナウンスは無かったと思います。
これも昨年の夏に名古屋へ旅行の際、浜松局の独自放送を聴きました。ただ詳しい内容は覚えていないです。
[2006/01/18 16:26:21]

お名前: 佐藤 淳   
さとみ様、貴重な情報をありがとうございます。

たとえCMとはいえ、親局と中継局で異なる放送を流すとは…… この件に関して、民放
連の『民間放送三十年史』(1981年) には、何も記されておりませんでした。
地域のナマの情報は本当にありがたいものです。

何か新しい発見がありましたら、これからもお教えください。
[2006/01/13 18:05:24]

お名前: さとみ   
 民放テレビ局で、呼出符号が割り当てられていない局で親局とは別の独自の放送を行
っていた局が過去に存在しました。
 その局は、FBS福岡放送・北九州局です。
 福岡放送は、1973年12月1日に、2ブロックシステム(二方向分離送出方式)
による北九州局向け異種CMの送出を開始しました。
 2ブロックシステムとは、サービスエリアを北九州ブロックと福岡・筑後ブロックの
二つに分け、異種番組、異種CMの送出を可能とし、それぞれのエリアでのクライアン
トの効率的な広告の利用ができるもので、エリア全電波料よりも安い料金設定がされて
いました。マーケティングセグメンテーション(市場細分化)が必要な広告主には効果
的な放送システムで、エリアマーケティングには極めて有効なシステムであったわけで
したが、反面、資金力のないクライアントを必然的に抱え込む結果になり、本来のマス
媒体としてのロットの大きい営業展開がやりにくくなってきたのも事実です。
 福岡放送は、1990年6月に営業活動計画策定に着手し、2ブロックシステムの見
直しと零細クライアント漸減の方向を打ち出しました。
 私の住んでいる地域は、北九州局の放送対象地域ですが、福岡放送福岡局は、映りは
かなり悪いものの一応受信可能だったので、2ブロックシステムの実際の運用を見たこ
とがあります。
 2ブロックシステムによる異種CMの送出は、平日の午前11時30分から放送され
るネットワークニュースの直前が多かったです。
 福岡局がナショナルスポンサー(全国向け広告主)によるCMやキー局の番組宣伝ビ
デオを放送している時に、北九州局はガイドまたはお知らせのタイトルで北九州地域の
企業による静止画のCMを放送していました。放送時間は、約2分間だったと思います。
 福岡放送は、1998年3月31日をもって、2ブロックシステムの運用を停止しま
した。

 参考文献
 ふくおか経済(地域経済情報誌)第29号(1990年発行)の特集記事「”五局体
制へ突入”混迷の福岡テレビ事情」
 
 FBS福岡放送30年史(福岡放送30年史編纂委員会・1999年)
[2006/01/12 11:41:04]

お名前: 佐藤 淳   
みーや様、ご返事ありがとうございます。

NHKの資料によりますと、NHK鶴岡で呼出符号の割り当てがあったのは、ラジオ第一
放送、第二放送、総合テレビ、教育テレビの4系統であり、FM放送については放送開始
時から呼出符号の割り当てがありませんでした。

ご存知とは思いますが、呼出符号は放送局に割り当てられるのではなく、放送系統ごとに
割り当てられるため、同じ「NHK鶴岡」であっても、呼出符号を持つ系統と持たない系
統が生じたわけです。ちなみに、NHK鶴岡の4系統に割り当てられていた呼出符号は、
平成4(1992)年に廃止されました。
(NHKの呼出符号については、「ラジオフライ」(http://www.radiofly.to/wiki) に
 まとめてありますので、お暇でしたらご覧ください)

呼出符号が割り当てられていない局はただの中継局、独自の放送を行いません。もちろん
独自の局名アナウンスを行うこともない、はずなのですが……

私がNHK鶴岡FM放送の局名アナウンスにこだわる理由が、おわかりいただけましたで
しょうか?
[2006/01/11 21:57:05]

お名前: みーや    URL
一応鶴岡局は支局でもありますし、一時はコールサインもあったみたいですよ。ただ、コールサインがいつごろからいつごろまでと言うのはちょっと分からないのではっきりとは言えません。
[2006/01/11 17:52:39]

お名前: 佐藤 淳   
今から30年ほど前、NHK鶴岡FM放送では、放送終了時に「NHK山形FM、NHK
鶴岡FM」という局名アナウンスをしていました。このアナウンスはNHK山形FMのも
のとは異なっていました。NHK鶴岡FMには当時(現在でも)呼出符号は割り当てられ
ておらず、呼出符号をもたない中継局が独自の局名アナウンスを行っていたわけです。

当時、NHK秋田FMではNHK鶴岡FMからの放送波を中継していた(ローカル番組を
除く)ので、その関係かもしれませんが、呼出符号をもたない中継局による独自局名アナ
ウンスについて、ご存じの方がいらっしゃいましたら、情報の提供をお願いいたします。
[2006/01/08 13:35:18]

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