記事タイトル:AMの周波数の数字が9の倍数なのは? 


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お名前: tourisugari   
ようは”ビート混信”をさけるためでしたわ
アメリカ大陸は他から離れてているため今も10Kステップです。
[2005/12/11 18:33:39]

お名前: さとみ   
 前回の投稿の続きです。

 4 11月23日、00:00〜05:00
 主管庁会議で、新しい9kHzプランへの周波数の切換は日本時間の09:01に行
われることが決定されていましたが、我が国は技術的に困難であることもあって、05
:00から新周波数で放送を開始し、09:01までは新周波数におけるテスト放送という形をとることが指示されていました。中国や韓国なども、大部分の局が5時以降に
開始となりますが、基本的には我が国と同様の方法をとったようで、09:01までは
テスト放送という形をとり、実質的に新チャンネルへの移行は05:00を期して行わ
れました。
 したがって、23日の05:00までは、従来の10kHz間隔の周波数で放送を続
けている局と、新しい周波数で最終的な点検を行う局とが混在することになり、異様な
状況が生まれました。

■05:00まで10kHzプランの周波数で放送を続けていた局

◎日本国内
 国内民間放送は23日未明も、ほぼ通常どおりの放送をしている局が多く、「オール
ナイト・ニッポン」や「走れ歌謡曲」などを中継している局が目立ちました。
 藤井敏孝さん、伊藤紀彦さんのレポートなどをまとめてみますと、05:00までオ
ールナイトの放送をしていた局は次の各局です。(中継局は省略)
 北海道放送、札幌テレビ放送、青森放送、岩手放送、新潟放送、信越放送、北陸放送
、東京放送、文化放送、ニッポン放送、ラジオ関東、静岡放送、中部日本放送、東海ラ
ジオ放送、近畿放送、大阪放送、毎日放送、山陽放送、中国放送、四国放送、西日本放
送、高知放送、RKB毎日放送、九州朝日放送、長崎放送、熊本放送、琉球放送(以上
27社)
 このほかFENの各局も05:00まで周波数はそのままで通常どおり放送が行われ
ていました。

■05:00までにテスト放送を行った局

◎日本
 NHKの各局、およびオールナイト放送でない民放局のほとんどがテスト送信を行っ
たようです。ただし、無変調のキャリアのみの場合や、シングルトーンだけの変調方式
をとったものが多く、局名の確認ができたものはわずかでした。
 報告されているものは次の各局です。
 NHK東京第1放送(JOAK)03:05〜03:18s/off。
 NHK東京第2放送(JOAB)ポールモーリアの曲を多くかけた。
 NHK札幌第2放送(JOIB)03:22〜03:30、04:20。断続的な変
調音、ID。
 NHK甲府第2放送(JOKG)02:45。IDのほかはキャリアのみ。
 NHK秋田第2放送(JOUB)03:07。男女の会話、ID。
 秋田放送(JOTR)02:27。音楽とアナウンス。
 朝日放送(JONR)03:10。音楽とアナウンス。
 宮崎放送(JONF)04:40。音楽、シングルトーンによる変調の断続、ID。
 無変調、あるいはシングルトーンによる変調のテスト放送は、服部 勉さんのレポー
トによれば次の周波数で行われていたとのことです。
 594、666、693、747、756、765、774、783、792、89
1、909、936、1071、1089、1098、1152、1161、1188
、1224、1269、1539kHz。
 
 5 11月23日、05:00以降
 04:30をまわったころから、NHKの第1放送や、韓国局が続々とs/on。中国の
中央人民広播電台も05:00にs/onしました。
 NHKはもちろんのこと、韓国局もほとんどが新周波数でs/onしました。
◎日本
 NHKの試験放送のアナウンスは地方本部ごと、特殊な地域については地方のキース
テーションごとに行われましたが、近畿地方の場合には、大阪、京都、宮津、福知山、
豊岡、香住、三木、新宮、田辺、すさみ、古座、彦根の各局の新周波数が、繰り返しア
ナウンスされていました。
 第2放送の方は04:50ごろからs/onし始めましたが、これについては次のような
報告が寄せられています。
「NHKの第2放送は通常より早くs/onした。JOIBの場合、04:50にキャリア
ON、04:54にIS、04:59に『札幌第2放送、JOIB』というIDが出て
、5時の時報の後、『お聞きの放送はNHKの第2放送です。今日から新しい周波数で
放送していますが・・・・・・』で始まる周波数変更に関するアナウンスがあった。そ
の後ローカル局に切り替り、ネット局の周波数アナウンスがあった。以後は音楽をはさ
んで、これと全く同じアナウンスが、05:10と05:20の2回繰り返され、05
:30から番組が始まった。
 一方、05:00まで従来の周波数でオールナイト放送を行っていた民放、FENは
、05:00の時報と同時に一斉に新周波数に移動しました。
 この変更は瞬間的に行われ、空白ができてしまったような例は発見できませんでした
。一部の民放局は11月上旬にも、周波数を瞬時に切りかえるテストを繰り返していま
したから、準備は完全になされていたものと思いますが、我が国の放送技術の水準の高
さを改めて感じさせられました。
 05:00以降に、新チャンネルプラン以外の周波数に出ていた日本の局はありませ
ん。

 6 その他の動き
 これまでにも何回か述べたように、日本では相当猛烈なキャンペーンが展開されて、
「ラジオの周波数が変わる」ということを知らない人がいないくらいの状態でしたが、
各国の動きは冷静、というよりは全く無関心とも思える状態で、22日晩のs/offや2
3日のs/on時にも周波数変更のアナウンスをしなかった国が多いのが目立ちます。
 23日朝の国内の放送は、単なる周波数の変更というよりは、完全なお祭り騒ぎとい
う感じでしたが、そんな例を幾つかあげておきます。
■NHK
 第1、第2を合わせて314局のうち、307局の周波数が変わり、しかも100k
Hz以上の変更をする局が47局もあって、工事の総予算は何と1億4500万円とい
うNHKは、開始の状況からして異常とも思える徹底ぶりでしたが、23日は特別番組
の連続、更に、新番組は17本と、まさに大変更の一日でした。
■民間放送
 民放ラジオ局も、周波数の変更を、かなり宣伝していましたが、23日朝の記念番組
には、かなり風変わりなものもあったようです。以下は土肥道隆さんのレポート。
 東京放送(954kHz)−『全国縦断、榎さんのおはようさ〜ん!』−高知と青森
から出発した三菱キャンターが、東京まで954kmを走破して、各地のおみやげを積
んで到着する模様を放送。(05:35)
 大阪放送(1314kHz)−『笑顔でおはよう今西玲子です』−長居公園から『1
314m秘密のゴール・レース』を生中継。新周波数のアピールとしては、06:09
や、06:59に「1・3・1・4、OBC」のコーラスがかかった。また、06:5
7には番組のしめくくりとして、公園にいた人々によって、『1・3・1・4の大合唱
』が行われた。
 ともあれ、民放は大変だったようで、周波数を刷り込んだ名刺は全部交換、番組用の
、周波数に合わせた電話番号や私書箱も変更と、まさにテンヤワンヤの大騒ぎだったよ
うです。
 
 引用ここまで。 
[2005/12/11 14:43:23]

お名前: さとみ   
 前回の投稿の続きです。

 2 1978年10月までの動き
 翌年1975年10月には、各国の主管庁から、新しい9kHz間隔の周波数でのチ
ャンネルプランが提出されました。
 中国のITU加盟以後、事実上初めての国際会議であったこと、1959年以来、韓
国−日本間では周波数の割当についての意見が対立したままであることなどから、当初
から、各国の周波数割当要求を調整することは困難視されていました。
 ところが、実際の会議に提出されてきた各国の要求を見ると、局数は現状を維持、周
波数の変更も極力最小限にとどめるといった要求をしたのは日本ぐらいのもので、モン
ゴルが中波放送の開始を要求したのをはじめ、中国は現状の数倍に達する1500局余
りの設置プランを出してくるなど、この会議を機会に、一挙に中波放送網の増強を目指
す方向に各国が向いていることが分かったのです。
 結局、この会議では、調整らしいものは行われず、各国の要求を、ほぼそのまま寄せ
集めた格好でプランは決定されてしまいました。
 その結果、韓国や中国、インドネシアなどが、新チャンネルプラン実施を目指して、
放送局の大幅な拡充をはかりだし、ここ数年間の特徴である新局ラッシュという状況が
うみ出されたのです。
 周波数の変更という点では、実際の実施のちょうど1年前の1977年11月23日
に行われた在日FEN局の新チャンネル移行が何と言っても目立つものです。日付から
言っても、明らかに新チャンネルプランを意識したもので、中波DXerならずともビ
ックリ仰天したものですが、一か月後の12月23日に、旧チャンネルに戻りました。
「ひょっとしたら一年間違えたんじゃないか?」というOMさえいましたが、真相は結
局ナゾのままです。いずれにしても、組織的にもキチンとした放送局が一月にわたって
プランを無視して「テスト放送(?)」を行ったという事実は、我が国中波放送史にお
いても、特筆すべき珍事件と言えるでしょう。
 78年に入って半年間は、こと極東地域に関しては相変わらずの新局発見のニュース
ばかりで、特に移動という現象は見られず、本格的なテスト放送が始まったのは7月に
入ってからのことでした。
 本誌で報告されているものでは、7月31日未明のニッポン放送のテスト送信が初め
てのもので、10月号に牛込和則さんが報告されています。
 8月に入ると、新チャンネルでのテスト送信を行う局は急増し、朝日放送、文化放送
、近畿放送、大阪放送、新潟放送、同塩沢局などが報告されています。
 9月には中部日本放送の新送信所からのテスト放送が開始され(9月25日、長谷川
清一氏)、これと前後して、NHK各局もキャリアを流す試験放送を始めています。

 3 78年10月〜11月20日
 日本国内の放送局を中心に、活発なテスト放送の動きが見られます。

 次回の投稿に続きます。
[2005/12/11 11:20:01]

お名前: さとみ   
 このことについては、日本BCL連盟がかつて発行していた月刊雑誌「短波」(19
83年廃刊)の1979年5月号の「中波チャンネル大移動調査始末記」に詳細な事実
が書かれています。その中から、日本国内のAMラジオ局に関する記述についてのみ原
文のまま引用します。

 昨年の11月23日に、従来の10kHzセパレーションのプランに代わり、9kH
z間隔の新しい周波数プランが実施されたことは、BCLならずとも知られていること
です。
 この新チャンネルプランの実施に伴って、アジア、ヨーロッパ、アフリカ、オセアニ
アの国々の大部分の放送局が、一斉に周波数を変更したわけですが、その変更は、規模
の点から見ても、五十余年の放送の歴史を振り返ってみても、まさに空前絶後の壮大な
ものであったと言えます。
 当然のことながら、私たちBCLの世界に与えた影響も非常に大きく、名古屋で南米
中波局が受信できたことなど、中波DX界の常識は根本からくつがえされ、中波DXの
方向そのものが完全に変化してしまったと言っても過言ではないように思います。
 本誌78年12月号で、長谷川清一OMと連名で読者諸兄に中波新チャンネルプラン
受信状況の調査をお願いしましたが、皆さんより非常に多くのレポートをいただくこと
ができましたので、今回は皆さんからの報告をベースにして中波周波数再編成の模様と
現状についてまとめてみたいと思います。
 
 1 発端
 今回の新チャンネルプランの実施の発端は、1966年、今から13年前にさかのぼ
ります。
 この年、スイスのジュネーブで開催された、アフリカ地区の放送主管庁会議(36か
国が参加)で、アフリカ地域の周波数プランが作成されました。
 ところが、その当時には、既にヨーロッパ、中近東諸国が多数の大電力局を開局して
いたため、会議の際にも、混信問題が予想され、実際に施行されたチャンネルプランで
も、特にアフリカ北部を中心に夜間の混信が問題となったのです。
 つまり、比較的に放送網の整備が進んだ国々によって、中波放送の周波数は占領され
てしまっていて、発展途上国がくい込む余地は残されていなかったわけです。
 更に、従来のプランでは、第1地域(ヨーロッパ、アフリカと中近東)と第3地域(
オセアニア、アジアと中近東の一部)の周波数は異なっていましたが、各国の放送が大
電力化の一途をたどり、特に人口密度の希薄な中近東諸国が大電力局を次々に建設した
ために、周波数が異なる局どうしが混信し合いビート妨害が非常に目立つようになって
きました。
 このような背景から、1969年ごろから、中波周波数プランの改正が国際的な問題
として取り上げられるようになり、1973年には、1974年の10月に第1、第3地域の国々の代表を召集して、中波問題に関する国際会議を開くことが決まったのです
。
 1974年10月にジュネーブで開かれた第1・第3地域主管庁会議では、8,9、
10kHz間隔の3つの案が出されたほか、先進国を中心に現状維持、一部の改正とい
う案も出されました。日本国内の意見も、基本的には10kHzの現状維持という考え
が多かったようです。
 しかし、近年の国連その他の国際会議が、ことごとくそうであるように、数でまさる
発展途上国の勢いを押しとどめることはできませんでした。
 8kHz間隔にするという案は、さすがに放送の音質(品位)が悪化するということ
から退けられましたが、日本のような極東地域を含めて、9kHz間隔の新しいチャン
ネルプランを実施することが決定されたわけです。

 次回の投稿に続きます。  
[2005/12/11 01:35:46]

お名前: 談之新   
1978年12月から周波数が9の倍数になったんですね。

また書きますが、天狼 光牙(管理者)さん、32歳の誕生日おめでとうございます。
[2005/12/10 21:55:19]

お名前: 那珂川のラテフリーク    URL
 10kHz→9kHzステップにした理由は、なんでも使える周波数が足りなくなったからだと
聞きました。しかしこれが仮に8kHzステップになると混信が起こりやすくなるんだとか??
[2005/12/07 17:03:26]

お名前: C-QUAM   
 以前はキロヘルツではなく、キロサイクルでした。
 ちなみにアイワのチューナーは、チューナーバンドを押したままパワーボタンを押す と10ステップ(530〜1700KHzまで)に変わります。
 
 FMは0.05ステップまたは0.1ステップのチューナーがあります。
 パイオニアのカーオーディオは76.1〜89.9MHzまでです。(76〜108MHz対応のものがあ れば韓国のFMが受信できていいと思うのですが。)
[2005/12/06 03:38:20]

お名前: 黄桜   
ちなみに日本では1978年11月までは周波数の単位が10KHZの区切りでした。
[2005/12/05 22:01:50]

お名前: 談之新   
AMの周波数の数字が9の倍数(522〜1629)なのは、なぜでしょうか?
気になりますね。


天狼 光牙(管理者)さん、5日早いですが、32歳の誕生日おめでとうございます。
天狼 光牙(管理者)さんは12月10日が誕生日なのですね。
フジテレビ中野美奈子アナの誕生日は12月14日です。
天狼 光牙(管理者)さんと中野美奈子アナは誕生日がわずか4日違いですね。
[2005/12/05 21:56:44]

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